聖女リタについて

 聖女リタ(聖リタ、サント・リタ)

 聖女リタは「絶望案件の聖女」または「不可能の聖女」とも呼ばれています。

 不思議のメダイは聖母マリアに祈るための聖品ですが、マリア様には畏れ多くて打ち明けられないような絶望的な案件もあります。そんな問題の相談相手が聖女リタです。

 カッシア(イタリア)の聖女リタは、1381年生まれ。赤ん坊の時にすでに奇跡を起こし、幼少時にも敬虔な信者でした。
 年老いた父母を助けながら暴力的な夫に尽くし、試練に耐えながら自分のすべてを捧げますが、不幸が相次ぎ夫も二人の息子も亡くしてしまいます。
 その次には神に身を捧げます。さまざまな障害をのりこえて、ついに3人の聖者に導かれ、カッシアのアウグスチヌス会修道院に入ることがかないました。修道院生活でも自らに試練を課しながら、神にすべてを捧げ続け、次々に奇跡を起こします。
 1443年、十字架のキリストに「その痛みを私にもお分けください」と祈ると、キリストの茨の冠からトゲが一本飛んできて、リタの額に刺さり、死ぬまで癒えることのない聖痕となったのでした。
 額に一輪のバラのようなこの傷は、痛みをともない腐臭を放ち、その悪臭のせいで共同生活が不可能となってしまいました。リタは隔離され、祈りに専心します。この間も面会に訪れる人のために病気治癒など多くの奇跡を起こしています。
 69歳で、180km離れたローマへの大巡礼も奇跡的に成し遂げました。
 1457年に亡くなりましたが、リタの遺体は今度は芳香を放ち、防腐処置をしていないのにもかかわらず、腐敗することがありませんでした。200年近くは生きたままのような姿だったのです。現在はさすがにミイラ化してはいますが、聖女リタ・バジリカ聖堂(カッシア)で拝観者を迎え続けています。

 すべてに絶望した人、不可能な願いを抱く人、夫婦仲や子育てに悩む人の守護聖女として、世界中で慕われています。

 モア・メムで使用しております聖女リタのメダイは、パリのクリシー大通りにある「聖女リタのシャペル」で入手したものです。